1. 東医宝鑑

 中国と同様に漢方の先進国である韓国では古くから蚕を様々な疾患に対して利用されていました。李朝時代(1597年)に東医宝鑑が書かれ中国や日本に広く流布されました。

その東医宝鑑の中で蚕の効能について色々と記されています。

◆蚕さなぎ・・・ぜんそく

◆蚕さなぎの液汁・・・虫さされ・腫れ

◆蚕を炒め、粉末にしたもの・・・痛風・半身不随・神経症

◆蚕の糞枕・・・頭痛・リウマチ・脳卒中

◆蚕蛾のお酒・・・精力減退・勃起障害

日本でも大正時代には全国半数の県で蚕のさなぎを食べる習慣があり、子供の夜泣きやぜんそく・滋養強壮に利用されていたようです。

  • 蚕粉末の薬理効果研究

1992年韓国政府は、農業振興庁研究所とキョンフィ大学に共同で、東医宝鑑に収録されている蚕の薬理効果研究を始めました。

そしてついに副作用の心配がない優れた血糖降下作用が蚕粉末にあることがわかり、1995年3月にその優れた効果と安全性や服用量などが韓国内で発表され、同月22日以降、韓国メディアが一斉に大きく報道致しました。