/翰林大学 イルソン生命科学研究所での研究

聯合ニュースTV 2020年11月28日

 元来、蚕(カイコ)の体内にはタンパク質とアミノ酸、オメガ3脂肪酸などの健康成分が豊富で、糖尿病や認知症に有効だということが知られっていました。

 この蚕を蒸気で加熱してから凍結乾燥した「蚕粉末(カイコふんまつ)」に、パーキンソン病の症状を抑える効果があるとの研究結果が発表されました。

 農村振興庁と、翰林大学イルソン生命科学研究所の共同研究の結果、この蚕粉末を与えられたラットは運動能力が4倍程度上昇し、脳の神経細胞であるドーパミン細胞の死滅も抑制されることがわかりました。

(一日に、ラット体重比千分の一量の蒸し蚕粉末を36週間投与した)

 翰林大学イルソン生命科学研究所のコ・ヨンホ教授は次のように語る。

「パーキンソン病を抑制する効果は、蚕粉末に含まれる数々の機能性物質、特に蚕のタンパク質が関与しているとみられる」

 農村振興庁では、この蚕粉末を使った機能性食品及び医薬品の開発にも乗り出すとのことです。