おからこんにゃく(「健康」07年3月号)

糖尿病でもボリュームたっぷり食べられる【おからこんにゃく】で食事が楽しくなり血糖値も80㎎/㎗減

鳥取県 新見敏郎さん(53才・自営業)

肉料理が大好きな自分にピッタリ

自分が糖尿病だとわかったのは、20年前でした。病院の検査を受けたら血糖値が240㎎/㎗といわれ、即入院。糖尿病と診断され、すぐに投薬と食事療法による治療が始まりました。
糖尿病になった原因は、やはり食生活にあるのだろうと思っています。若いころから脂っこい肉料理とお酒が大好きで、かなり無茶な暴飲暴食をつづけていたものです。それに加えて、両親ともに糖尿病を患っていたので、自分もかかるリスクは高かったのでしょう。
しかし、当時は自分には関係ないという思いが強く、何の注意も払っていませんでした。
糖尿病とわかってからは、1日4~5回の血糖値を測定し、食事の種類や量もずいぶん制限されるようになってしまいました。つらいのは、お腹いっぱいと感じるまで食べられないことですね。
20年間ずっとがまんしていましたが、この3週間くらい【おからこんにゃく】を使った料理を食べるようになって、久久にボリュームたっぷりの食事ができるようになりました!
おからこんにゃくは、同じく糖尿病の治療をしている友人から教わりました。友人もおからこんにゃくで血糖値が下がったと聞きました。ハンバーグやソーセー ジなど、肉料理と同じ食感で、お腹いっぱい食べられ、でもカロリーが低いのだそうです。私はおからもこんにゃくも大好きなので、さっそく試してみました。
実際、何も聞かずに食べたら本物の肉じゃないとは気づかなかったでしょう。
血糖値も最近は高いときで200㎎/㎗くらいありまし たが、毎日約300gのおからこんにゃくを食べつづけたところ、この3週間で平均値が120㎎/㎗に。血糖値はちょっとしたことでも変りますが、最近 1~2ヵ月の平均値が分かるHbA1cは6・4から6・3になっていたので、少しずつですが確実に効果が上がっているのかなと期待しています。
私と同じように、食事の不自由さとストレスを感じていた人にはとくに、おからこんにゃくはおすすめです。

豊富な食物繊維が糖の吸収をゆるやかにして血糖値の急上昇を防止

ベジタリアン料理研究科 岡田哲子さん

おかげさまでおからこんにゃくはたくさんの評価をいただきました。ダイエットを始めた人、糖尿病の人からは、低カロリーなのに満腹感があると好評です。体験者からおからこんにゃくで便秘症が治った、しっかり食べているのにやせた、という声も届いています。
成分分析をしたところ、なんと食物繊維はさつまいもの約2倍、カロリーは鶏肉の約10分の1でした。偶然、台所にあったおからとこんにゃくをまぜてみようという思いつきからでき上がったおからこんにゃくですが、現代人にピッタリの食材に仕上がったというわけです。
食物繊維は食べ物の吸収をゆるやかにするので、血糖値の高い人にもおすすめです。毎日の食事が楽しくなるように、おからこんにゃくを工夫して利用してはいかがでしょうか。

おからが苦手な私も大丈夫。1ヵ月で3㎏もやせられました

奈良県 前中加奈子さん(33才・パート)

おからこんにゃくはテレビでダイエットにいいと知り、1ヶ月前から食べ始めました。
じつは、私はおからが大の苦手なんですよ。ぼそぼそした食感がどうしても好きになれなっかたんです。でも、こんにゃくは大好きですし、調理するとお肉みたいになるというので、まずは試してみようと。
初めに作ったのはおからこんにゃくのから揚げ。食べてみたらとてもおいしくて、これなら毎日つづけられると思いました。
子供は、初めは味が薄く気に入らなかったようですが、ちょっと下味をつけたら、食べられるようになりました。私も1日200~300gのおからこんにゃくを食べるのが日課です。
体調の変化でまっ先に気づいたのは、お通じがよくなったこと。便秘症だったのに、毎日ちゃんと朝にトイレに行けるようになったんです。さらに、気になっていた顔の肌入れや吹き出物が目立って少なくなりました。
さらに体重まで3㎏減って45㎏に。ウエストがすっきりして、全身のむくみもとれました。血糖値はもともと高くはありませんでしたが、最新の数値は82㎎/dlで安定。これからもキープしたいです。
つらいダイエットなら途中でやめてしまいますけど、おからこんにゃくはおいしく食べられて結果も出る。私にとって理想の食材です。