朝日新聞 2015.9.15

福井市六条小の5年生18人が14日、北陸地方唯一の養蚕農家の杉本英夫さん(56)から、養蚕についての特別授業を受けた。

杉本さんが、桑の葉や繭、蚕を実際に持参し、子どもたちに見せながら養蚕業の仕事を説明した。「養蚕は、2千年ほど前に中国から伝わった」「かつ て日本は生産量が世界一だったが、養蚕農家は今では300軒ほどに減っている」と話すと、子どもたちは興味津々。長塚陽香(はるか)さん(11)は「学校 にある桑の木に興味を持たなかったけど、この授業のおかげでもっと蚕のことを知りたいと思った」と話した。

2004年7月に起こった福井豪雨で足羽川の堤防に残された桑の木が、堤防を改修する際に六条小に移植されたこともあり、六条小では、昨年から養蚕について学ぶ特別授業を始めた。