浅井由雄(32才・大阪府)

腎症と診断されたのは、平成8年9月のことです。

腎症の進行は早く、あっという間に腎不全の状態に陥りました。半年間の人工透析の後、生きる道は腎臓移植しかないと言われ、移植手術を受けました。手術は無事成功したものの、思わぬ副作用が表れたのです。

新しい腎臓を定着させる薬(ステロイド系の免疫抑制剤)が血糖値を異常に高めてしまうんですね。一時は、血糖値は500を越えました。体重も72キロから56キロに激減し、自分でも目を疑うほどやせこけてしまいました。

そこで血糖値を下げるために1日2回のインスリン注射を受け、食事制限も実行。

腎臓の薬の量が徐々に減ったこともあり、血糖値は下がり始めたんです。それでも食後血糖値は、250~300の状態から改善しませんでした。

腎臓移植を受けた人は、90%以上がこの状態から糖尿病になると聞き、深刻に悩み、焦りました。こうした病状を見かねて、知人が教えてくれたのが、韓国の蚕粉末です。

すぐに取り寄せて飲み始めたところ、およそ2週間後には、はっきりとした変化が表れ始めました。今では250より下がらなかった食後血糖が、210に降下したのです。

正常範囲よりはまだ高いですが、500以上あった時のことを思うと、感動するほどの改善ぶりでした。

ただ、この蚕粉末は文字どおり粉末状で、保管や携帯が面倒だし、少々飲みにくかったのです。それで、数値の改善に安心してからは、だんだん飲まなくなってしまいました。すると、てきめんに血糖値が再上昇し、医師から「高血糖が続くと腎臓の負担も大きい」と指摘されました。それであわててまた蚕粉末を飲み始めることに。

食事や運動療法にもさらに熱心に取り組み、その結果、血糖値はやはりスーッと下がって、2ヶ月後には200前後に改善されました。

その後、私は蚕粉末を粒状に加工した、日本製の健康食品を利用するようになりました。これは保管や携帯に便利で、1日3回手軽に利用できます。従来より規則的に飲めるようになったためか、高血糖はスムーズに改善し、今では食後血糖値が140で、食前は110。

とてもうまくコントロールされて、インスリンは不要になりました。体重も65キロに回復しました。

現在私は職場に復帰して、毎日元気に働いています。職場で一番元気そうな私が腎移植経験者だと知ると、みんな驚きます。確かに5年前、病院のベットの上にいた枯れ木のような自分の姿を思うと、今の状態が信じられません。もし、蚕粉末と出会わなければ、今の私の生活はなかったことでしょう。