他の繊維にシルク成分を混入してアレルギーを抑制【蚕粉末】
他の繊維にシルク成分を混入してアレルギーを抑制
シルクの衣料は高級感があり肌に優しく保湿性も高いものです。
しかしシルク自体がタンパク質で構成されているので、虫に食われやすく、日光に長時間さらされると黄ばんでしまったり、洗濯が難しくしわになりやすいなどの難点があります。
そこでシルク成分を抽出して化学繊維に付着させる方法が開発されました。
今まで化学繊維によってアレルギー症状を呈してきた人もシルク成分を付着させるとピタリと治まるのです。
それだけシルクは人の肌に優しい成分なのです。なぜ肌に優しいのか、それはシルクのタンパク質が人の肌の成分に非常に近いからです。
そのほかにシルクの靴下もあります。
繊維としてのシルクの弱点を克服するために絹は六五%、ナイロン二〇%、ポリウレタン一五%の合成繊維となっています。
もともとこの靴下は静脈瘤の患者用に開発されたメディカルソックスです。
足は第二の心臓とも言われ、血液の循環を促進する大切な役割を担っています。
シルク靴下は肌に優しく抗菌性があり、優れた通気性と吸水性、保湿性があるので、足のむれや臭いの解消、冷え性の改善、神経痛の足の保護などなど非常に大きなメリットがあります。
シルクの欠点を克服しながらも長所を最大限生かすことのできるこれらの方法はこれからの繊維業界でますます注目を集めるでしょう。