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話題沸騰!韓国の伝統食材【蚕(かいこ)】が血糖値を下げる

話題沸騰!韓国の伝統食材【蚕(かいこ)】が血糖値を下げる (月刊「健康」2007年8月号) 血糖値を下げ糖尿病に効く【蚕(かいこ)】 【体験談続出】 血糖値が下がった・体重が減った・便秘が解消した 韓国では伝統的な血糖値下げの薬として用いられている【蚕(かいこ)】。最近は日本でもその働きが注目されています。『健康』編集部が、最先端の【蚕(かいこ)】研究とその驚きの効果をレポートします。 【蚕(かいこ)】は遺伝子レベルで血糖値調節因子をコントロールし、糖尿病の予防・改善に著効                    筑波大学大学院准教授 礒田博子先生 最新研究で明らかになった2つの効果 私たちの研究室では、世界の伝承的な食資源が持つ薬効を調べています。長く食べつづけられてきたものには、それなりの理由があるもので、健康や美容に役立つ成分がいくつも見つかっています。  もともと【蚕(かいこ)】は、韓国では古くから食べられていた食品です。毎日のおかずになるほど一般的ではありませんが、体を強くしたい人や、血糖値が気になる人が食べているそうです。  その薬効を韓国政府の研究機関が調べたところ、約800万人に血糖値の改善例が見られました。そのメカニズムを調べたのが、今回の私たちの研究です。実験に用いたのは、生きた【蚕(かいこ)】を冷凍乾燥した粉末。そして、次のような2つの研究結果が得られました。 ①糖の分解を妨げる 人が食べたものは、胃や腸で消化・吸収されます。とくにごはんやうどん、パンなどにはデンプン、乳糖、麦芽糖などの炭水化物が含まれます。炭水化物は、消化器官の中でブドウ糖やガラクトースなどの単糖類かたちで吸収され、最終的に血液中にとり込まれます。このとき、血液中のブドウ糖の量が必要以上にふえてしまうのが、糖尿病です。  小腸で炭水化物をブドウ糖に分解するのは、α-グルコシダーゼという酵素の働きです。【蚕(かいこ)】の粉末には、この酵素の働きを抑える作用が見つかりました。つまり、炭水化物の分解がゆるやかになって、血液中に入るブドウ糖の量が調節され、急激な血糖値の上昇を防ぐことができるのです。 ②糖の吸収を妨げる  小腸で分解されたブドウ糖が血液中に吸収されるときには、SGLT1という機能性タンパク質の力を借りています。糖尿病患者の体内では、このタンパク質が必要以上にふえています。その結果、どんどんブドウ糖が血液中に吸収され、ふえてしまうというわけです。【蚕(かいこ)】の粉末には、このタンパク質をつくり出すもとの物質(mRNA)ができるのを抑える力があることがわかりました。そのため【蚕(かいこ)】をとれば、糖の急激な吸収を防ぐことができるのです。   これらの働きを担っている成分のひとつは、桑の葉のDNJ(デオキシノジリマイシン)だと予想されます。DNJには糖の吸収を妨げる働きが見つかっており、伝統的な桑の葉茶だけでなく、健康食品などもポピュラーです。 【蚕(かいこ)】は桑の葉だけを食べて成長するため、【蚕(かいこ)】の体内ではDNJが濃縮されています。さらに【蚕(かいこ)】の酵素や消化の働きで、アミノ酸がつながったペプチド結合が加わり、安定した状態になっていると考えられます。そのため、人の腸でも消化されず、活性を保つことができているのです。 【蚕(かいこ)】が非常にすぐれている点は、人の体内で血糖値以外に与える影響が少ないことです。たとえば、SGLT1をつくり出すものとなる物質(mRNA)のみを抑制しますが、ほかのものに与える影響は少ないと思われます。つまり、栄養阻害やなんらかのトラブルが生じる可能性は低いでしょう。  化学的に作られた薬とは違い、急激に血糖値を下げないことも長所です。薬では、血糖値が下がりすぎる低血糖が起こることがありますが、【蚕(かいこ)】の効きめはゆるやか。血糖値が下がりすぎることもなく、体に負担をかけません。  また、桑の葉に含まれるクロロフィルやビタミン類なども、DNJと同じように濃縮されていることもポイントです。これらの成分は、活性酸素をとり除く抗酸化の働きを持ち、血管や血液、皮膚や細胞の健康を保つために使われます。糖尿病でボロボロになってしまった血管の修復にも役立つでしょう。血管が元気になれば、肌や髪も健康になります。韓国では【蚕(かいこ)】の美容効果も注目されているそうです。私たちもさらなる研究を進める予定です。  礒田先生のプロフィール 筑波大学大学院生命環境研究科准教授、北アフリカ研究センター、北アフリカ・地中海連携センター、日本学術会議連携会員。世界の食資源が持つ薬効を数多く研究。【蚕(かいこ)】のほか、北アフリカ、アジアなどの食文化を幅広く手がける。博士(農学) 韓 畯奎 研究員のプロフィール 韓国出身、高麗大学を卒業後、日本に留学し筑波大学の礒田先生の下で【蚕(かいこ)】やカプサイシンなど、韓国の伝統食材を研究する。博士(農学) 【蚕(かいこ)】が効く理由 【蚕(かいこ)】が食べている桑の葉には、DNJが含まれています。【蚕(かいこ)】の体内でDNJは濃縮され、安定したかたちに。また、そのほかの有効成分や【蚕(かいこ)】が持つ成分も複合的に効果を発揮するとみられます。 研究で明らかになった【蚕(かいこ)】のパワー 【蚕(かいこ)】が糖の分解を妨げる       二糖類の分解における蚕粉末の影響 炭水化物を分解するα-グルコシダーゼの活性が、【蚕(かいこ)】粉末によって抑えられたことがわかる。糖尿病の治療薬アカルボースの場合は、人体に安全な濃度では【蚕(かいこ)】粉末よりも効果が低かった 【蚕(かいこ)】が糖の吸収を抑える       mRNA発現の相対値                      (筑波大学礒田研究室調べ) 【蚕(かいこ)】粉末は、血糖値に関係するSGLT1だけを抑え、GAPDH(ハウスキーピング遺伝子の一種、体内の基本的な働きを維持する)にはほとんど影響を与えなかった 【蚕(かいこ)】で血糖値が下がった! 約40年も闘った糖尿病。【蚕(かいこ)】で、現在の充実した生活に手を入れた                    愛知県 伊藤昌和さん(71才・会社経営) 「経営者は病んでいられない」必死で健康法を探した  34才のとき、働きすぎで体調を崩し、結核を患って7~8ヵ月入院しました。そのときの検査で、血糖値が350㎎/dlもあることがわかり、糖尿病の宣告を受けました。当時はやせていたので、まさか自分が糖尿病になるとは思っておらず、ひどく驚きました。  医師からは入院をすすめられましたが、そのころの私は自分の会社を起こして、事業を広げようとしていたところ。病気をもっていることがばれたら、融資先や部下たちに悪影響を与えてしまいます。そこで、できるだけ自力で、入院をせずに病を克服しようと心に決めました。  それからは、自宅で食事療法やウォーキングを始め、「血糖値を下げる」とうたった健康食品や漢方薬などを次から次へと試してみました。数万円もする漢方薬を求めて、大阪まで行ったこともあります。  どれがどう効いているのか、正直なところよくわかりませんでしたが、血糖値は徐々に下がって、だいたい150㎎/dlで安定。宣告されたときのような危険な状態を脱することができました。以前はおしっこのあとが白くなったり、トイレに糖尿病特有の甘ずっぱいにおいがしていましたが、それもなくなりました。  そかも、ヘモグロビンA1cは6%前後からなかなか下がりませんでした。そんなとき、【蚕(かいこ)】の健康食品を知り、飲んでみることにしました。すると、約3ヵ月でヘモグロビンA1cが4~5%前後に下がったのです。血糖値も、空腹時で90㎎/dl台になりました。 写真:「働きながら健康管理はたいへんでしたが、【蚕(かいこ)】のおかげでずいぶん楽になりました」 写真:伊藤さんがつけている血糖値ノート。「【蚕(かいこ)】を飲み始めてから、数値が改善したのが一目瞭然」 写真:1回に3粒飲む。「虫が原料でも、この形なら気にならないね」     糖尿病の食事療法や運動は、ふつうの人にはかなりつらいものだと思います。しかも、いくら頑張っても境界値までしか下がらないことのほうが多いようです。それが、健康食品をとるだけで正常値までストンと下がったのですから、約40年間の努力を思い出して、ほんとうに驚きました。  それからは、この7年間、毎日3回【蚕(かいこ)】をとっています。旅行や外食のときも欠かしません。そのおかげか、糖尿病の症状も血糖値も正常値で安定しています。体調もよく、元気に過ごしています。  これからの人生を楽しく充実したものにするためにも、【蚕(かいこ)】でいまの体調を維持していきたいと思っています。 写真:日中はよくお孫さんたちと過ごす。「元気で体力のある子供たちにも負けませんよ」 【蚕(かいこ)】で血糖値が下がった! 長年の肉好きと働きすぎから糖尿病に。【蚕(かいこ)】で血糖値が200㎎/dlも下がった                  東京都 西谷信子さん(59才・自営業) なんとなく不調で病院へ 血糖値が480㎎/dlを超えていた  2~3年前、だるさ、のどの渇きなどの体調不良が気になって、内科を訪れました。すると血糖値がなんと空腹時で280㎎/dl、最高で480㎎/dlを超えていたのです。「完全な糖尿病です」という宣告を受けました。母親が糖尿病だったことと、生来の肉好きで、肉の多い食事をつづけてきたことが原因だと思います。  すぐに薬で治療を始めることになりました。1ヵ月間様子をみましたが、思うように血糖値は下がりませんでした。次はもっと強い薬を出されましたが、それでも下がりません。3回目には、さらに強い薬を出されて、薬で血糖値が下がりすぎたときのために、ブドウ糖を常に持ち歩くようすすめられました。それですっかり薬がこわくなって、病院もいやになってしまいました。  病院へ行くことはすっぱりやめて、なんとか自力で糖尿病を治せないものかと試行錯誤。いろんな情報を集めているうちに、【蚕(かいこ)】の健康食品のことを知りました。原材料が虫なのは抵抗がありましたが、ものは試しに1日3回飲んでみることにしました。  飲み始めてすぐに、便通がよくなってびっくりしました。それまではひどい便秘で、4~5日はお通じがないことはあたりまえ。冷水を飲んでも、傷んだ牛乳を飲んでも、お腹がゆるくなることはなかったのです。それがあまりにすんなり出るようになったので、初めは大腸ガンの症状かと思い、大腸ガン検診を受けてしまいました。検査結果は異常なし。ということは、お通じがよくなったのは【蚕(かいこ)】のおかげだと確信しました。  その便秘解消効果に感動して、飲みつづけたところ、血糖値も下がってきました。最近の検査では、ヘモグロビンA1cは8.6%から7.2%に、血糖値は空腹時160㎎/dl台になりました。食事をしたあとでも、最高230㎎/dlまでしか上がりません。 写真:「深夜まで働いていて、病院も嫌い。それでも血糖値の管理ができるのは、【蚕(かいこ)】のおかげだと思います」     以前、感じていた全身のだるさは消え、体がずいぶん軽くなりました。体重は【蚕(かいこ)】を飲み始めてから7㎏も減って、友人に「やせてきれいになった」といわれることも。長年の悩みだった肌の吹き出物もなくなりました。  いまは病院の薬は飲んでいませんが、血糖値は上がっていませんし、体調もとても良好です。 写真:旅行が趣味の西谷さんは【蚕(かいこ)】を旅行先にも携帯。「多少ごちそうが出ても、これがあれば安心です」 写真:お孫さんに負けない美肌の西谷さん。「お通じが順調になったせいか、肌の調子もよくなりました」 【蚕(かいこ)】で血糖値が下がった! 健康管理がむずかしい船上の生活でも、血糖値をコントロールすることができた                   静岡県 山梨武男さん(59才・元機関長) 偏った食事と運動不足で糖尿病に  7年ぐらい前、健康診断で血糖値が空腹時で150㎎/dl台まで上がっていることを知りました。肝臓の値も芳しくなく、体重も重めで、医師に注意を受けました。  当時は、船の機関士として1年のほとんどを船上で過ごしていたので、食事の栄養バランスが悪いうえに、慢性的な運動不足。診断を受ける前から手先や足先がしびれ、おしっこが泡立つなど糖尿病特有の症状が出ていました。  船上では糖尿病対策はむずかしいので、2ヵ月に一度の休暇で、陸地に戻ったときに運動と食事療法に専念することにしました。腕におもりをつけ、背中に砂を背負ってウォーキングしたこともあります。食事は妻に工夫してもらい、低カロリーのものにチェンジ。私があまりに熱心にとり組むので、家族が驚いていたほどです。  糖尿病自体は、大きな痛みや目だった症状もありませんが、目が見えなくなったり、足が壊死するなどの合併症がこわくてしかたなかったのです。  そんなとき、週刊誌で【蚕(かいこ)】の健康食品に記事を見て、「これはよさそうだ」と思い、すぐに取り寄せました。飲み始めてすぐに便通がよくなって、「おや?」と思ったのを覚えています。血糖値はすぐに150㎎/dlから120㎎/dlに下がり、そのまま安定するように。多少、食事制限や運動をゆるめても、血糖値が上がらなくなりました。  食べる量に気をつけているとはいえ、酒や甘いものが好きなことには変わりがありません。【蚕(かいこ)】のおかげで、ふつうの人と同じような食生活に戻れたことが、ほんとうにうれしかったです。 写真:「酒もタバコもやめられないけど、いまはとても健康なんですよ」と山梨さん    それに【蚕(かいこ)】の健康食品は粒状になっているため、船の上でもとることができ、非常に便利。ちなみに、私は規定量よりも少し多めに飲んでいます。気休めかもしれませんが、そのほうが効果があるような気がするので。  気にしていた体重もみるみる減って、いまは身長167㎝で63㎏をキープしています。運動の成果もあったのでしょうが、【蚕(かいこ)】をとり始めてからは、とくにお腹回りがやせました。  船の仕事は1年前に退職をして、現在はパートで体を使う仕事をしています。1日14時間働いても、翌朝5時半には起床してまた仕事へ。1日に2㎏体重が落ちるほどハードな仕事ですが、若い者もいるなかで、私がいちばん元気です。 写真:お腹がすっきり!「ほとんど普通食で、酒も飲むけれど、お腹はずいぶんへこみました」 写真:きょうの食事は牛タンシチュー、里いもの煮物、わかめの酢の物。ごほんはなし 【蚕(かいこ)】で血糖値が下がった! 糖尿病で意識不明になり、入院!ところが、血糖値370㎎/dlから110㎎/dlに劇的に回復した                      北海道 蛭田卓司郎さん(79才・年金暮らし) 低血糖の発作を経験し生活を大幅見直し  約3年前の夜のことです。いつものように自宅で晩酌をしながら、テレビの野球中継を見て、ほろ酔いで就寝をしました。そうしてそのまま意識を失ってしまったのです。翌朝、私が起きて来ないのを心配して様子をみにきた家族に発見され、救急車で病院へ運ばれました。  そのときの記憶はないのですが、あとで聞いたところ、低血糖の発作で意識不明になってしまったのだそうです。病院ではインスリン注射や点滴などの措置を受けたと聞きました。  血液検査をしてみると、ヘモグロビンA1cは11.5%もあり、血糖値は370㎎/dl。完全な糖尿病だといわれました。  10年前に脳梗塞を患ったので、健康には気を使っていたつもりでした。当然糖尿病の自覚はまったくありませんでしたから、まさに晴天の霹靂。これからどうしたらいいのだろうかと、とまどうばかりでした。  とりあえず、医師の指導をもとに、酒を日本酒から焼酎に変えたり、ごはんは1膳でがまん、1日5000歩分を歩くなど、できる限りの努力を始めました。  ちょうど、そのころ【蚕(かいこ)】の健康食品のことを知り、さっそく取り寄せてみました。私の家の庭には、昔から桑の木があったので、お蚕(かいこ)さんには親しみがありました。  飲み始めて3ヵ月後、血糖値がみるみる下がってきました。食後でも140㎎/dlぐらいまでしか上昇せず、空腹時は80~105㎎/dlの範囲におさまるようになったのです。ヘモグロビンA1cは、5.3~5.5%になりました。いずれも、ほとんど正常値です。 人物イラスト:一時は入院をするほどの状態でしたが、いまではとても元気。「食事も家族といっしょです」     血糖値を下げる薬はいっさい飲んでいないので、【蚕(かいこ)】の効果が出たのだと感じています。それからは毎日欠かさず飲むようになりました。  いまでは食事もほぼ普通食、毎日の晩酌も欠かしません。友人たちと会食を楽しむこともあります。それでも体調は良好。体を動かすのも苦ではなく、趣味の山登りや川釣りにも積極的にとり組んでいます。 ミニ体験 夫婦で「若々しい」といわれるのは【蚕(かいこ)】のおかげ                        千葉県 中野志津子さん(60才・主婦) …

カイコの繭の「セリシン」、メタボ改善に効果

カイコの繭の「セリシン」、メタボ改善に効果  (産経新聞WEBニュース2007年5月15日) カ イコの繭(まゆ)などから抽出されるタンパク質「セリシン」の摂取で中性脂肪などが大幅に減少することが広島大学大学院生物圏科学研究科の加藤範久教授 (分子栄養学)らの研究で分かった。肥満や糖尿病などのメタボリック症候群の予防や改善に効果が期待されるという。京都市内で20日に開かれる日本栄養・ 食糧学会で発表される。 加藤教授と「カネボウホームプロダクツ」(東京都)、繊維メーカー「セーレン」(福井市)の共同研究。 セリシンは生糸の精製過程で廃棄される繭の一部から抽出される無味無臭のタンパク質で、これまではアトピー性皮膚炎の改善や便秘解消効果、がんの抑制効果があるとして注目されていた。 加藤教授らは3年前に、セリシンの肥満ラットへの効果を研究中に偶然、血糖上昇が抑制されることを発見。脂肪肝や、動脈硬化などのメタボリック症候群にも効果があるのではないかと実験を開始した。 実験では、セリシンを含んだ高脂肪のエサを与えたラット12匹と、セリシンを含まない同様のエサを与えたラット12匹を35日間飼育。それぞれの体重や脂肪組織の重量、血液中の中性脂肪やコレステロール値などを比較した。 その結果、成長度合いや体重に大差はなかったが、セリシンを摂取させていないラットの中性脂肪が血液100ミリリットルあたり平均384ミリグラムだったのに対し、摂取したラットは平均259ミリグラムで約33%少なく、コレステロール値も小さかった。 また、セリシンを摂取させたラットの血中では、メタボリック症候群の改善に効果があるタンパク質「アディポネクチン」が、セリシンを与えていないラットと比べて平均濃度で64%高まっていたという。 加藤教授は「研究が今後進めば、生活習慣病の予防や改善に大きな効果が期待できる。生糸精製の過程での廃棄物から抽出できるので環境保護にも役立ち、新たなシルク産業の突破口になる」と話している。

泡盛

泡盛(「健康」07年3月) 糖尿病の人がお酒を飲むのなら、ほかのお酒にくらべてカロリーが低く、血栓を溶かす泡盛がおすすめ 倉敷芸術科学大学教授・医学博士 須見洋行先生 須見先生のPROFILE 山梨大学工学部発酵生産学科を卒業。徳島大学医学部大学院修了。シカゴマイケルリース研究所、宮崎医科大学助教授などをへて現職。納豆をはじめとする発酵食品にくわしいことで有名 適量を飲むのなら、酒は「百薬の長」となる 糖尿病というと、真っ先に禁止されるというイメージのあるお酒。もちろん、糖尿病の人が大量のお酒を飲めば、種類を問わず、カロリーのとりすぎになるのでいけません。 しかし、じつは適量であれば、お酒は糖尿病に悪いどころか、よい影響があると考えられるのです。ここに興味深いデータがあります。 15年ほど前、フィンランドのフォルサンダー博士によって行われた研究です。同じ食事をしてビールやワインなどのお酒を飲み、その後、血糖値がどのように推移するかを調べたのです。 お酒を飲んだ30分後に血糖値は上がり、4~5時間後に下がります。 3時間後以降に15㎎/㎗くらい下がります。 普通の人だとものをとって30分後くらいの血糖値は100㎎/㎗です。 この血糖値の下がり方が、まったく飲まない人より、アルコールを飲んだ人のほうがよく下がることがわかったのです。なぜ、飲酒で血糖値が下がるのか、その理由やメカニズムは残念ながらわかりませんでした。 この研究は、アルコールと健康のかかわりについて調べた走りというべきもの。その後、アルコールの健康効果が注目され、多くの研究が行われるようになりました。 その後、週に2~3回程度飲酒をする人と、宗教上の理由などでまったく飲酒をしない人をくらべた調査があります。その結果、まったく飲まない人より、多少飲む人のほうが心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患の発症率が低いことがわかったのです。 理由はわかりませんでしたが、アルコールに健康に役立つ成分があるのか、飲みたい人にとっては禁酒がストレスとなり、健康に悪影響を及ぼすのかもしれません。 血糖値をゆるやかに上げ、低カロリーな泡盛 それ以降、善玉コレステロールをふやすなど、アルコールの健康効果が次々と発表されました。「アルコールは適量であれば体にいい」という認識が広がり、国 際的に「適量」の基準が決められました。アルコールにして1日30ml、ビールならば大瓶1本、日本酒ならば1合、というものです。 糖尿病でも飲みたい人は無理に禁酒をしてストレスをためるより、適量のお酒を上手に飲むほうがよいと思われます。糖尿病の人が飲むのであれば、ほかのお酒より泡盛がおすすめです。 泡盛は焼酎乙類の仲間のお酒で、乙類と甲類の2種類があります。乙類と甲類の違いは簡単にいえば、蒸留法の違いにあります。くわしい説明は避けますが、焼 酎乙類はアルコール分45度以下のもの。麦・米・芋などを原料とし、蒸留を1回のみしている原料の風味あふれるお酒です。 泡盛は蒸留酒のため、醸造酒(日本酒やワインなど)と違い、糖分やアミノ酸を含んでいません。血糖値の上昇がゆるやかなため、高血糖の人にも安心です。 同じアルコール度数のお酒と比べると、低カロリーなのも魅力。ビール中ジョッキが1杯で約203キロカロリーあるのに対し、泡盛(35度のもの)100mlは、約69キロカロリーなのです。 また、泡盛を含む焼酎乙類は血栓溶解酵素の働きを高める効果があります。血栓(血のかたまり)があれば、心筋梗塞や脳梗塞などの発作につながりかねません。その血栓を溶かすよう働きかけてくれるというわけです。 1日に飲む量ですが、アルコールの度数が40度のものなら60 ml程度を目安にしましょう。

おからこんにゃく

おからこんにゃく(「健康」07年3月号) 糖尿病でもボリュームたっぷり食べられる【おからこんにゃく】で食事が楽しくなり血糖値も80㎎/㎗減 鳥取県 新見敏郎さん(53才・自営業) 肉料理が大好きな自分にピッタリ 自分が糖尿病だとわかったのは、20年前でした。病院の検査を受けたら血糖値が240㎎/㎗といわれ、即入院。糖尿病と診断され、すぐに投薬と食事療法による治療が始まりました。 糖尿病になった原因は、やはり食生活にあるのだろうと思っています。若いころから脂っこい肉料理とお酒が大好きで、かなり無茶な暴飲暴食をつづけていたものです。それに加えて、両親ともに糖尿病を患っていたので、自分もかかるリスクは高かったのでしょう。 しかし、当時は自分には関係ないという思いが強く、何の注意も払っていませんでした。 糖尿病とわかってからは、1日4~5回の血糖値を測定し、食事の種類や量もずいぶん制限されるようになってしまいました。つらいのは、お腹いっぱいと感じるまで食べられないことですね。 20年間ずっとがまんしていましたが、この3週間くらい【おからこんにゃく】を使った料理を食べるようになって、久久にボリュームたっぷりの食事ができるようになりました! おからこんにゃくは、同じく糖尿病の治療をしている友人から教わりました。友人もおからこんにゃくで血糖値が下がったと聞きました。ハンバーグやソーセー ジなど、肉料理と同じ食感で、お腹いっぱい食べられ、でもカロリーが低いのだそうです。私はおからもこんにゃくも大好きなので、さっそく試してみました。 実際、何も聞かずに食べたら本物の肉じゃないとは気づかなかったでしょう。 血糖値も最近は高いときで200㎎/㎗くらいありまし たが、毎日約300gのおからこんにゃくを食べつづけたところ、この3週間で平均値が120㎎/㎗に。血糖値はちょっとしたことでも変りますが、最近 1~2ヵ月の平均値が分かるHbA1cは6・4から6・3になっていたので、少しずつですが確実に効果が上がっているのかなと期待しています。 私と同じように、食事の不自由さとストレスを感じていた人にはとくに、おからこんにゃくはおすすめです。 豊富な食物繊維が糖の吸収をゆるやかにして血糖値の急上昇を防止 ベジタリアン料理研究科 岡田哲子さん おかげさまでおからこんにゃくはたくさんの評価をいただきました。ダイエットを始めた人、糖尿病の人からは、低カロリーなのに満腹感があると好評です。体験者からおからこんにゃくで便秘症が治った、しっかり食べているのにやせた、という声も届いています。 成分分析をしたところ、なんと食物繊維はさつまいもの約2倍、カロリーは鶏肉の約10分の1でした。偶然、台所にあったおからとこんにゃくをまぜてみようという思いつきからでき上がったおからこんにゃくですが、現代人にピッタリの食材に仕上がったというわけです。 食物繊維は食べ物の吸収をゆるやかにするので、血糖値の高い人にもおすすめです。毎日の食事が楽しくなるように、おからこんにゃくを工夫して利用してはいかがでしょうか。 おからが苦手な私も大丈夫。1ヵ月で3㎏もやせられました 奈良県 前中加奈子さん(33才・パート) おからこんにゃくはテレビでダイエットにいいと知り、1ヶ月前から食べ始めました。 じつは、私はおからが大の苦手なんですよ。ぼそぼそした食感がどうしても好きになれなっかたんです。でも、こんにゃくは大好きですし、調理するとお肉みたいになるというので、まずは試してみようと。 初めに作ったのはおからこんにゃくのから揚げ。食べてみたらとてもおいしくて、これなら毎日つづけられると思いました。 子供は、初めは味が薄く気に入らなかったようですが、ちょっと下味をつけたら、食べられるようになりました。私も1日200~300gのおからこんにゃくを食べるのが日課です。 体調の変化でまっ先に気づいたのは、お通じがよくなったこと。便秘症だったのに、毎日ちゃんと朝にトイレに行けるようになったんです。さらに、気になっていた顔の肌入れや吹き出物が目立って少なくなりました。 さらに体重まで3㎏減って45㎏に。ウエストがすっきりして、全身のむくみもとれました。血糖値はもともと高くはありませんでしたが、最新の数値は82㎎/dlで安定。これからもキープしたいです。 つらいダイエットなら途中でやめてしまいますけど、おからこんにゃくはおいしく食べられて結果も出る。私にとって理想の食材です。

スダチの皮

すだちの皮(「健康」07年3月号) すだちの皮をとったら血糖値の上昇が抑えられたばかりか、寿命も延びたことが動物実験で判明した 徳島大学大学院教授・薬学博士 高石喜久先生 徳島大学大学院助教授・医学博士 土屋浩一郎先生 高石先生のPROFILE 1947年生まれ。69年、徳島大学薬学部製薬化学科卒業。72年、京都大学大学院薬学研究科修士課程薬学専攻修了。徳島大学薬学部助教授、京都大学客助教授などをへて現職。薬用植物に含まれる成分を研究している。 土屋先生のPROFILE 1965年生まれ。88年、徳島大学薬学部薬学科卒業。90年、徳島大学大学院薬学研究科博士前期課程修了。徳島大学病院薬剤部勤務、医学部助手などをへて、2003年から現職。今回のすだちの研究では動物実験を担当。 徳島県が全国の生産量の95%を占めるすだち 徳島県の特産品といえば、すだちです。すだちはゆずの近縁種である柑橘類。徳島県が全国の生産量の95%を占めています。 すだちの生産量は年間で約8000トン。半分は加工食品に利用され、残りの半分は生食用として全国に出荷されています。 すだちの利用法は汁をしぼり、料理にかけるのが一般的。汁をしぼったあと、残った皮は捨てられてきました。そこである大阪の会社が余ったしぼりかすをなん とか有効に利用できないかと考えたのです。しぼりかすの果皮に健康に役立つ成分が含まれていれば、地元の産業に大いに貢献することができます。そこで、徳 島大学で研究を始めることになりました。4年ほど前のことです。 最初、私たちの研究グループは、すだちの皮がダイエットに役立たないかと思い、研究を開始しました。まず、動物実験を行うことになりました。 実験には多食のため、肥満を伴い、高インスリン、高脂血症、高レプチン血症という症状をあらわすネズミを利用しました。人間でいえば、肥満が原因で血糖や脂質の代謝異常を示す生活習慣病の状態。いわば、「メタボリックシンドローム・ネズミ」です。 この6週目に入ったネズミを2つのグループに分けて実験を行いました。 ①は水だけを与えるグループ ②は水にすだちの果皮を乾燥させたもの(すだちパウダー)を加えて飲ませるグループです。 そして、体重、血圧、心拍数、血糖値、血中インスリン濃度、血中脂質を1年間にわたり、調べたのです。 結果、すだちパウダーを用いたグループに、体重が減る効果はみられませんでした。血圧や心拍数にも影響はなく、血中脂質にも変化はみられませんでした。 ダイエット効果がない点では期待に反しましたが、すだちの皮は人間の体に毒性がなく、循環器系にも負担を与えない安全なものだと証明されたのです。 驚いたのは、血糖値の上昇が抑えられたことでした。このネズミは軽度の糖尿病を起こす性質があり、今回も実験開始後60日目から徐々に血糖値が上昇してきました。しかし、すだちパウダーを与えたグループは、血糖値の上昇が明らかに抑えられたのです。 すだちパウダーを与えたネズミの血液中のインスリン濃度を測ったところ、①のグループと数値に違いはありませんでした。膵臓から出るインスリンの量を促して血糖値を下げたのではなく、ほかのメカニズムによって、血糖値を下げたということです。 インスリンの利用効率を高めたのか、肝臓での糖の代謝に影響を与えた可能性を考えていますが、この点は今後実験を進めて明らかにしていきます。 1年後の生存率にも明らかな差が出ました。水だけを与えたグループは8匹のうち、4匹が死んだのに対し、すだちパウダーを与えたグループは7匹のうち1匹 しか死ななかったのです。しかも、すだちパウダーを与えたグループで残ったネズミは1年後も与えなかったネズミにくらべて、元気なのです。 す だちの皮のどの成分が効果をもたらしたのか、はっきりわかっていませんが、すだちはほかの柑橘類とよく似て、多くの種類のフラボノイドが含まれています。 すだち特有のフラボノイドもあり、これらの相乗効果によるものと思われます。ちなみに、これらの有効成分は果皮に多く、汁にはほとんど含まれません。 徳島県ではすだちの汁をよく料理に利用します。皮もすりおろして焼き魚に添えたり、冷ややっこの上にのせるなどしてとってきました。これは香りを楽しむ程度で、ほんの少量しかとっていません。 じつは徳島県は糖尿病の死亡率が全国ナンバー1という不名誉な記録を持っています。これはすだちの皮という「健康にとって宝物」の部分を積極的にとらず、捨ててきたためと思われます。 動物実験では1日すだち4個半分にあたる果皮を与えましたが、人間は1日1~2個で十分。私自身、汁をしぼったあとのすだちの皮をそのまま食べています。そのままだと食べづらい人は、ほかの素材とまぜてジュースにすればとりやすくなるのでおすすめです。 すだちの皮Q&A 回答/高石喜久先生 Q.フライパンですだちの皮を煎って、粉末にして飲んでも効果はありますか? A. すだちに含まれるフラボノイドは熱に強いのですが、ほかの有効成分は加熱で壊れてしまうものが多くあります。 できれば、すだちの皮は熱を加えるより、生のままジュースにして飲むほうが有効成分をそのままとれておすすめです。 Q.すだちの皮は農薬の心配はないのですか? A. 近年、農薬に関する規制が非常に厳しくなってきています。生産農家もその規定をきちんと守っています。基本的には、心配しなくても大丈夫です。それでも気なる人は、少量の塩をすり込んでよく水洗いすることをおすすめします。

難消化性デンプン

難消化性デンプン(「健康」07年3月号) 小腸で消化・吸収されないため、血糖値をゆっくりと上昇させる「難消化性デンプン」とは  (医学博士・茨城キリスト教大学教授・板倉弘重先生) 板倉先生のPROFILE 1961年、東京大学医学部卒業。同第3内科講師、国立健康・栄養研究所臨床栄養部をへて現職。脂質代謝、動脈硬化、抗酸化物質などの研究で第一人者として知られる 消化されにくいデンプンが糖尿病の救世主になる ごはん、パン、麺類などの主成分はデンプン。いわゆる主食と呼ばれるものばかりですね。 でも、「太りそう」「血糖値を上げそう」という印象を抱いている人も多いのでは?じつは、これらの食品に含まれるデンプンも性質に違いがあることがわかってきたのです。 近年の研究で「デンプン」には、 ① 消化・吸収のいい性質を持つデンプン ② 消化・吸収されにくい性質を持つデンプン があることがわかりました。 ②のデンプンは、消化・吸収されにくい性質から、「難消化性デンプン」、あるいは「レジスタント・スターチ」といわれます。 現在、この難消化性デンプンが、糖尿病や肥満、メタボリックシンドロームの人の食事療法に役立つと注目を浴びているのです。 この難消化性デンプンとは、どのようなものなのでしょう? 通常、口から入ったデンプンは胃から小腸に入り、小腸で分解・吸収されます。しかし、難消化性デンプンは、小腸で分解されません。吸収も抑えられます。 小腸で消化されなかった難消化性デンプンは、大腸に行き、大腸菌によって発酵されて一部が吸収され、残りは便として排出されます。 専門的なことは省きますが、デンプンにはいろいろな種類があり、化学的な構造も違います。その構造によって消化酵素の影響を受けにくく、分解されにくいものがあることがわかったのです。 血糖値をすぐに上げず、ゆっくりと上昇させる 消化のいいデンプンを食べると、砂糖をとったときと同じように血糖値はぽんとはね上がります。しかし、難消化性デンプンは血糖値をゆっくりと上昇させます。 糖尿病で膵臓からインスリンが出にくい人は、高血糖を引き起こさずにすむので、非常に適しているというわけです。 また、同じデンプンでも消化のいいデンプンより、この難消化性デンプンのほうが血糖を上げにくいので、お腹いっぱい食べられるというわけです。 ここまで読んで気づいた人もおられるかもしれませんが、難消化性デンプンは食物繊維と非常に似た働きを持っています。 食物繊維も小腸で分解・吸収されることなく、大腸に行き、便として排出されます。糖尿病の人は血糖値を上げにくいという理由から、食物繊維を多くとるようすすめられます。 多くのデンプン食品には、消化されやすいデンプンと難消化性デンプンの両方が含まれています。しかし、食品の選び方しだいで難消化性デンプンの割合を高めることができます。 ごはん(白米)とパンをくらべれば、難消化性デンプンはごはんのほうに多く含まれます。完全に精製した白米より、五分づきや七分づき米、玄米、雑穀米などのようにすべてを精製していないもののほうに、難消化性デンプンは多く含まれます。 パンも同様です。精製した小麦粉で作った白いパンより、ライ麦、玄米など、精製していない素材で作ったものを選ぶようにしましょう。見た目は黒っぽい食品のほうが難消化性デンプンは多く含まれるというわけです。 それは穀物の皮や胚芽の部分が残っているため。皮や胚芽の部分を精製して完全にとってしまうと、消化されやすいデンプンになるのです。同時に、糖尿病の人に必要な食物繊維やミネラルもなくなってしまいます。 主な麺類であるうどん、ラーメン、そばをくらべれば、いちばんおすすめはそばです。意外に思われるかもしれませんが、スパゲッティもおすすめです。 欧米の食生活は肉や魚などが中心で、パンやジャガイモなどのデンプンは少ししかとらない食形態です。それに対し、日本人は長年、米がメインとなる食生活をしてきました。 日本人は成人が1日に必要とするエネルギーは1500~2500キロカロリー。日本人はその50~60%を米からとってきました。米はパンにくらべれば、消化されにくいデンプンです。 米 を主食として多くとってきた以前の日本では、いまのように糖尿病やメタボリックシンドロームは多くありませんでした。近年、食生活の欧米化で消化のいいパ ンを主食に多くとるようになったことが、欧米と同様に糖尿病やメタボリックシンドロームを急増させた原因ではないかと思います。 難消化性デンプンの多い主食を選べば、糖尿病でも存分に食べられて、血糖値の上昇も抑えられることができます。ぜひ、試してみてください。 難消化性デンプンの多い食品の選び方  ごはん ○    パン ×    パンよりごはんのほうが消化・吸収されにくいのでおすすめ 日本そば ○   うどん、ラーメン × 日本そばは、消化・吸収されにくいそば粉を原料としているのでこちらのほうがおすすめ おすすめは雑穀ごはん    完全に精製した白米よりも、できるだけ精製していないお米がおすすめ。五分づきや米や玄米、雑穀などをまぜるのもおすすめ 白いパンよりも黒い色のパンを    精製した小麦粉で作ったパンは色が白くなる。ライ麦や雑穀など消化されにくい原料で作ったパンは黒っぽい色になる。パンを食べるときは黒っぽいものを選んで 消化されやすいデンプンをとるときは野菜を組み合わせる    外のレストランでは、難消化性のデンプンがない場合も多いでしょう。そのようなときは、野菜など食物繊維の多いものをいっしょに組み合わせてとれば、消化・吸収されにくくなる。うどんをとるときはけんちんうどんなどを選んで

ZOOM UP シルク・カイコ

ZOOM UP シルク・カイコ (健康産業新聞2007年1月17日) シルク・カイコ全体で20億円を堅持 抗 糖尿、降圧、肝機能改善、抗酸化、免疫増強、ダイエット、抗アレルギーなどさまざまな角度から有用性に関する研究が進められている「食べるシルク」。17 年前に食品素材として流通して以来、9年前に登場したカイコ健食を含めた市場規模は20億円前後に上回る。商品アイテムは健康食品をはじめ、製麺、豆腐、 菓子、調味料、清涼飲料水など多岐にわたり、化粧品や整髪料のほか、人工皮膚、人工血管など医療分野での導入も進んでいる。メタボリックシンドローム対策 の有望素材として、認知向上と市場拡大の機会をうかがう「食べるシルク」を検証する。 抗糖尿、美容分野で市場形成進む 「食 べるシルク」は、カイコ繭の絹糸を分解したタンパク質を主に利用する。養蚕の本家・中国では、古来よりカイコの繭を煎じた漢方処方があり、伝承的に糖尿病 への有用性が知られていた。国内では、東京農工大学教授の故・平林潔氏が、1988年に開かれた日本学術会議蚕糸学研究連絡セミナーで、「次のバイオ素材 は絹だ」と題する発表を行い、シルクの栄養学的な価値や医療分野への応用につて言及。製織工程で出る絹くずを副産物として使用するなど循環型資源としての 使用価値に加え、地域の養蚕業の活性化など社会的意義の大きい素材として注目を集めた。 食品用途での事業化に初めて着手したのは、絹織物の産地として知られる京都の加悦町で、90年に第三セクター・加悦総合振興㈱を設立。従来、繊維素材だったシルクの食品化事業が推進された。 1998年以降、「食べるシルク」は、テレビや雑誌などでたびたび取り上げられる素材となり、健康食品の商品開発の活発化。健康食品を中心に乳酸菌飲料、ヨーグルト、麺類、パン、豆腐、アイスクリーム、菓子などの用途拡大が進んだ。 シ ルクはフィブロン(絹繊維)とセリシンという2種類のタンパク質で構成される。「食べるシルク」に使用される原料は、絹糸を微粉砕した粉末や、加水分解も しくは酵素処理で低分子化した粉末があり、原料各社は食品用途に応じて供給している。このほか、ペプチドやアミノ酸、ゲル化物での流通もみられ、特にシル クペプチドは生理活性の高い素材として複数の企業が提案を進めている。 シルクは20種類のアミノ酸のうち、グルミタンとアスパラギン以外の18 種類を含み、必須アミノ酸をすべて含有しているのが特徴。組成別ではグリシン、アラニン、セリン、チロシンの割合が高い。機能面では、シルクパウダーと、 ペプチド・アミノ酸による2方向から研究が進められており、血中コレステロール低下、インスリン作用、アトピー性皮膚炎改善、肝機能改善、血圧低下作用な どが確認されている。また、吸収・保湿効果や肌荒れ改善、紫外線防御、枝毛保護などへの有用性も認められており、化粧品素材として定着している。 シ ルク原料の絹糸を吐き出すカイコは、抗糖尿素材の桑葉を餌にしており、糖の分解酵素の働きを阻害する有用成分としてDNJ(デオキシノジリマイシン)を含 む。国内ではボンビックス薬品㈱が98年、カイコを窒素ガスで酸化防止処理し、凍結乾燥させて粉末化した『ボスリン』を他社に先駆けて市場に投入。昨年は 約6億円を売り上げた。シルクとカイコ健食の市場規模は、原料供給量と各社の聞き取り調査から推計すると、ここ数年は20億円前後と安定している。 メタボ対策の有望素材として再評価も メタボ対策、新たな起爆剤へ シ ルクパウダーの原料サプライヤーは20社に上がり、原料流通量はここ数年、ほぼ横ばいで推移。原料価格は国産セリシンパウダーがキロ3~6万円、輸入物が 7.000~1万5.000円、国産フィブロインパウダーがキロ9.000円~1万1.000円、輸入物が7.000円~8.000円。また、カイコ粉末 はキロ1万2.000~1万5.000円で取引されている。 シルク健食はカプセル、錠剤、顆粒、パウダーなどの形態で流通しており、単味製品が 多い。複合品は桑葉、黒酢、コラーゲン、シジミ、ウコン、亜鉛など抗糖尿、美肌、肝機能強化、ダイエット素材との組み合わせが目立つ。販売ルートの9割は 通販。カイコ健食は粉末とエキスが中心で7割が通販、3割が薬系・食系ルートで流通している。 シルクとカイコは、長い低迷にあえぐ養蚕業の育 成・振興を目的に、農水省、民間企業、大学・研究機関など産官学共同によるプロジェクトが各地で進行している。2001年には絹、蚕、桑の多目的利用に関 する産官学の情報交流を行う第三者機関「絹蚕桑多目的利用協議会(KSS協議会)」が発足。現在28会員で組織され、開発の相互協力や自主規格基準の設定 など積極的な活動を展開している。「食べるシルクが業界や消費者に十分認知されているとはいえない」とする指摘が聞かれる中、シルク・カイコ素材の機能性 や活用の意義などを組織的に情報発信するための拠点として、同協議会の組織力の強化とリーダーシップを望む声は多い。 「シルク・カイコは、長期 的に生活習慣病予防やアンチエイジングに対応した素材として、ビジネスチャンスを広げる材料は揃っている」とする声は複数の原料メーカーから挙がってお り、市場を再活性化させる起爆剤として、メタボリックシンドローム対策に焦点を当てた機能性研究の進展や商品開発に注目が集まっている。 主要企業動向 シルクとカイコの原料サプライヤーは約20社。シルク原料は加水分解や酵素処理で低分子化した粉末タイプが主流で、ペプチドやアミノ酸、ゲル化した原料も 供給されている。カイコ原料は粉末がほとんど。末端製品は約9割が通販ルートで流通され、市場規模はここ数年、横ばいで推移している。シルクは抗糖尿、美 容、ダイエット対応、カイコは抗糖尿、性機能向上対応として提案する企業が多い。 ボンビックス薬品 ボンビックス薬品㈱(大阪市中央区)は、韓国政府が所有するカイコ粉末の特許に基づいて抽出した蚕粉末を使用したタブレットタイプの『ボスリン』を他社に 先駆けて1998年に発売。国内のカイコ健食でシェアトップを維持している。さらに2003年には、カイコ粉末をエキス化し、明日葉、桑葉、霊芝、杜中、 ドクダミ、月見草種子油など10種類の植物エキスを配合したソフトカプセルタイプの『ボスリンゴールド』を発売。両品とも通販と薬系・食系ルートで展開 し、前年比60%増と急伸している。また同社ではカイコ粉末を抗糖尿、ダイエット、性機能向上素材として原料供給する。カイコは天然飼料を用いて飼育し安 心・安全な原料供給に努めている。シルク粉末は韓国向け輸出がほとんどで、前年比10%増で推移している。 ドクターセラム ドクターセラム㈱(東京都渋谷区)は、カイコ由来のシルクを利用したダイエット食品『セラム-シルクフィブロイン』を販売する。東京農業大学助教授の長島 孝行氏と共同開発したもので、セリシンを除いた不純物を含まないシルクフィブロインタンパクのみを原料に使用。吸脂性多孔性(ナノレベル微細構造)を持 ち、体内の余分なコレステロール、脂肪を吸着し排出するのが大きな特徴。乳化した状態で体外排出するので、便秘改善も期待できる。バックデータでは昨年末 に、200人規模によるメタボリックシンドロームに対する臨床試験の結果を発表。中性脂肪値や血糖値、LDL、HDLなど、9項目の数値改善について有意 な結果が得られている。エステルートを中心に展開するほか、OEM供給も対応。形状はゼリータイプで1包み10g。防腐剤を一切使用しないレトルト包装で 顧客ごとに異なるオリジナルな味の提供が可能。「味無臭なので、錠剤から固体、液体、ゲル状など、幅広い形状に対応できる」としている。 一丸ファルコス 一丸ファルコス㈱(岐阜県本巣市)は健食用の粉末シルク原料『エディブルシルク』、化粧品用途の液体原料『シルクゲンGソルブル』など8タイプ以上のシル ク原料を扱う。健食用原料は、特許製法により、シルクプロテインをシルクペプチドにしたもの。活性酸素除去作用、免疫増強作用などを確認している。同社 は、セリシン、フィブロインそれぞれをラインアップし、多様なニーズに対応した原料を供給でき、ヒトでの多様なバックデータを有する点を訴求する。 キッスビー健全食 キッスビー健全食㈱(東京都三鷹市)は、絹エキスを使用した基礎化粧品シリーズ『絹夢物語』を販売する。天然桑で育ったカイコの繭の真綿のみを使用。人工飼料のカイコのものに比べ、セリシンを豊富に含む点が特徴である。 リバソン リ バソン㈱大阪市中央区)は、シルク純度70%規格の京都産のシルクパウダー原料『丹後シルクパウダーV』と純度100%の『丹後シルクパウダー100』の 2種類を供給する。消化・吸収性を高めるために、低分子化されている。グリシンやアラニンといったアミノ酸の比率が高いのが特徴。サプリメント、飲料のほ か、麺類、パン、ケーキなどにも利用されている。 オノジュウ ㈱オノジュウ(東京都大田区)は、カイコ粉末食品『シルクパウダー』を薬局・薬店で展開している。5齢3日のカイコを窒素ガスで酸化防止処理した後、冷凍乾燥し、粉末化したもの。1999年に発売以来、着実に顧客を増やし、リピート率も高いという。 ロード21  ロード21㈱(東京都立川市)は、国産シルクアミノ酸を原料に用いて、健康食品をはじめ一般食品、化粧品、動物用飼料など幅広い用途で展開する。健康食品は、単味成分での商品展開が中心。一般食品では漬物、ヨーグルト、麺類、パン、豆乳などの提案を進めている。 プロザテック (有)プロザテック(千葉県若葉市)は、シルクを酵素分解した『シルクペプチドM-500』と『シルクペプチドM-3000』、3μm以下の超微粉末原料『シルクパウダー(COSI)』を健康食品、ドリンク、化粧品用途などで展開している。 シルクパウダー原料、05年は微増へ (独)農畜産業振興機構によると、シルクパウダーの2004年国内販売量は前年比8.4%減の6万4.348㎏となった。05年計画では同1.3%増の6 万5.154㎏を見込む。タイプ別ではフィブロインパウダーのシェアが95%と他を圧倒しているが、セリシンパウダーも04年が同15.9%、05年計画 が12.6%と着実に増加している。食品用の需要量は、04年は同2.5%減の1万7.133㎏となったが、05年計画は同0.9%増を見込む。経口剤の シェアが高く、全体の約7割を占める。化粧品用は、04年は同16.7%減の2万5.805㎏となったが、05年計画では前年比0.4%増を見込む。ファ ンデーションが7割近くのシェアを占め、パウダー(16.3%)、口紅(5.2%)が続く。用途別では、ファンデーションは横ばいで推移したが、パウダー が同21.5%増と好調だった。 表1 シルクパウダーの国内需給動向(kg) 2004年 2005年  セリシン 2,227 2,507  フィブロイン 61,121 61,647  計 63,348 64,154 表2 フィブロインパウダーの分野・用途別の2005年国内販売状況 食 品 数量(kg) 構成比(%) 化粧品(整髪量含む) 数量(kg) 構成比(%)  経口剤 12,698 73.4 …

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